クワス

ロシアには、クワスと呼ばれる伝統的な飲み物があります。ウィキペディアによると、「ライ麦麦芽を醗酵させて作る。また各家庭においては黒パンとイーストを原料として手軽に作られる。アルコール度数は1-2.5%」だそうで、家庭によって微妙に味が異なるそうです。現在では、街中のスーパーやキオスクでもペットボトルや缶に詰まったクワスを気軽に買い求めることができ、値段もコーラやジュースを買うより安いです。

そして、クワス売り。ロシアでは夏になると路上のアイス売りと並び、クワス売りが出てきて、それが夏の風物詩になっているようですが、今日、初めてクワス売りを見ました! タンクにでっかく「квас」って書いてあり、そのタンクから繋がっている蛇口を捻ればクワスが出てくる、という仕組みです。もちろん、初めてロシアの夏を体験する僕にとっては、路上のクワス売りは初めて。というわけで、クワスをほとんど飲んだことのない僕ですが、クワスを買って飲んでみることにしました。


200mlで7ルーブル(約28円)と、非常に求めやすい値段。クワス売りのおばちゃんに7ルーブル払い、コップに注いでもらいました。蛇口の付近に小さなハエ何匹か戯れているのが目につきましたが見て見ぬフリです。


使い捨てのプラスチックコップになみなみと入った茶色いクワス。肝心の、お味は…少し炭酸の入っている感じで、ちょっと苦いですが、なぜか甘さも感じられるという不思議な味。また匂いもすっぱい感じで、アルコール臭も微妙に感じられます。これは好き嫌いが分かれる味でしょう。


苦くてアルコールで炭酸…ちょっとビールに似ているなぁ、と思うのですが、でも、何か他にもっと似たモノがあるような気がしてなりません。何だっけなぁ…ほろ苦くて、でも少し甘くて、で茶色で…。








でも、人間の飲み物じゃなかった気がするなぁ。





うーん、なんだっけ。








あ! 思い出したぞ!













このクワスの味と色、何かに似てると思ったら…「カブトムシやクワガタの餌(の匂い)」に似ている!! のです。むかーし、妹がクワガタを飼ってたころ(因みに自分はムシ嫌いです)、母親と妹がこんな匂いのするエサをクワガタにやってた…。決して、決して、そのエサに手を出したことはないと断言しますが、匂いは強烈だったのでよく覚えてます。…つまり、クワスはカブトムシのエサ=樹液に似ている、ということか?? いや決してまずくはないのですが。

まぁ、とりあえず、ロシアに来たらクワスをお試しになることをオススメします。特に夏はシーズンですからね、飲む機会も多いでしょう。


そんなクワス。エサに似てる、なんて書きましたが、なんだかもっと飲みたくなってきました。今度またクワス売りの前を通ったら、また買ってみようかと思います。