植物のチカラ

ロシアほど、草木や花が芽吹く季節になって嬉しい場所はない。

モスクワでは、今月に入って昼間が長くなり、多少の天候の崩れはあるものの、太陽と青空の爽やかな陽気が続く。


同時に、木が、草が、花が、いっせいに咲き乱れた。新緑をつけた木を見ると、思わず手を触れたくなる。草原を見ると、その上に大の字で寝そべりたくなる。路傍に小さな花が咲いているのを見ると、たまらなく愛でたい気持ちになる。


冬が長かったからだろうか。桜が見れないのは残念だが、春の到来をこんなに楽しく思えたのは初めてだ。