見送りそして留学半年を迎えての感慨に浸っていると時は残酷にも流れていくけどたまには後ろを振り返って反省するのも悪くないなと思う今日この頃ではあるけれどでもやっぱりあとの4ヶ月弱をどう過ごそうかと思案する本日

去年の4月から来ている友人を見送りに、ロシアの国際玄関シェレメチェボ第二空港へ行きました。奇しくも、今日はロシアに来てちょうど半年という日。2005年8月29日にこの空港に降り立ち、そして半年後の本日、またこの空港に足を踏み入れることとなりました。

帰りたくないといい続けてきたその友人。でも、ついに帰国する日がやってきました。「留学」である以上、いつかは帰らないといけない。望む望まないに関わらず。当分会えないと覚悟して別れを告げたにも関わらず、荷物の制限重量オーバーのためもう一度僕らのところへ戻ってくる彼を見ながら、そんなことを考えていました。


またロシアに来る、というその彼。ぜひまた来て勉強を続けてもらいたいものです。ロシアで会おう、と約束して、搭乗口へ向かう彼を見送りました。


空港には魔物が棲んでいる。帰国を促す魔物が。不思議なことに、空港に来て、スーツケースや大荷物を持った人々を見ると、自分もそのまま飛行機に乗って帰国したくなってしまいました。友人の乗る19時20分発の東京行き、それに乗りさえすれば、日本だ…と思うと、彼についていきたくなりました。基本的にはまだまだロシアにいたいのですが、今日ばかりは帰国を望んでしまいました。


最初に来たときは自分がここに半年いる、そしていつかは帰国する日が来るなんてことは全く考えもできませんでした。ただ、とりあえず今日明日を無事に、生きていければいいと思っていたので…。本当に怖かった、ロシアに対する当初の気分を思い出しました。


そういう意味では、この半年でだいぶ見方が変わったと言えます。それに、もちろんまだまだ修行は足りませんが、でもロシアには相当慣れたかな、と感じています。


さて、今までロシアにいた時間より帰国までの時間のほうが短い。あと4ヶ月ない。帰国してからの身の振り方、進路のことも考えなければいけない。さぁどうする、モラトリアムの時間を過ごす青い留学生よ。