眠れる森の美女

今日は、モスクワバレエ団のバレエ「眠れる森の美女Спящая Красавица」を観に行きました。チャイコフスキー作曲。額面は200ルーブル(約800円)ですが、地下鉄のチケット売り場で買ったので手数料込みで300ルーブル(約1200円)。

道にかなり迷い、会場にたどり着いたのは公演が始まって20分経ってからのこと。みぞれの降る中走って来たので、息を切らしながら公演を観ました。


劇場というよりも、文化会館культурный центрという名前が示すように、多目的ホールのような感じでした。出張公演のようなものかと思われます。そのため、楽団が演奏するスペースはなく、音楽はスピーカーから流れるのみ。そのため、音楽の面では迫力には欠けますが、その分ステージとの物理的距離が近いので、特に前の方の客席では躍動感のある演技を楽しめたのではないか、と思います。


で、肝心の演技ですが、主役の人にちょっと華が欠けていたな、と感じました。主役にしては地味で、正直どんな演技をしていたのか思い出せないくらいです。


ただその分、いちばん印象に残ったのが青い鳥の男性のほう。本当に力強い演技で、男性らしい、躍動感あふれる演技でした。ありえない位のジャンプ力で、そのまま鳥の如く跳んでいってしまいそう。今も強く印象に残っています。公演終了後に観客からいちばん拍手をもらっていたのは、彼でした。


あとでわかったのですが、なんとも興味深いことに、いちばん拍手をもらっていたその男性は、なんと日本人らしいです。また、このバレエ団には彼の他にも少なくとももう一人、日本人の女性がいます。世界で活躍している日本人バレエダンサーは熊川哲也だけじゃないんですね。