眠れる森の美女

今日は、クレムリン大会宮殿Государственный Кремлёвский Дворецで、「眠れる森の美女Спящая Красавица」を観に行きました。300ルーブル(約1200円)。今回は連れもいたので、遅刻はしませんでした。

余談ですが、この会場が旧ソ連時代の1961年に建てられた際は、バレエやオペラだけのために作られたのではなく、共産党の大会や総会に主に用いられていたそうです。そのため、音響は悪いのですが、席の数は半端なく(約6000席!)、チケットも安価で入手しやすいので、初めてバレエに行く人にはオススメです。


公演ですが、衣装やセットなど、非常に派手!チャイコフスキー作曲時のこのバレエのコンセプトは、「きらびやかなバレエを創る」というものだったらしいのですが、そういった面が非常によく出ていたと思います。演技も、はっきり役柄を打ち出すもので非常に安定していて、安心しながら観ることができました。ただ、今回も主役の印象が相当薄かったです。むしろ、毒々しさ満点の悪役魔法使いや、カラフルな衣装と可愛らしい演技の妖精たちのほうが目立っていたと感じました。もしかしたら、主役だけを前面に出すことはしない、というのがコンセプトかもしれませんが。


演奏は…基本的によかったのです。特にバイオリンのソロパートの部分、高音部が連続していて、へたくそに演奏したら騒音以外の何者でもなかったでしょうが、非常に見事な演奏を遂げてくれました。ただ、ひとり、フルートかなんかで、非常にヘタな人がいたのでかなり気になりました。僕は音楽には素人ですが、それが技術の劣る人というのは明らかにわかってしまいます。この会場の音響が悪いのはまぁ仕方ないとして、でもそういう部分は非常に気になりました。