ロシアは実は世界トップクラスの産油国

9日からの日記をアップしました。

中国留学中の友人のブログによると、中国の新聞が格付けした「世界国力ランキング」では、アメリカ、イギリスに引き続き、ロシアは総合国力で第3位に輝いたそうです。ホントかよという感じですが、とりあえず3位だそうです。おめでとう。


さすがに3位は言いすぎだと思いますが、でも最近、ロシアは確実に存在感が大きくなっていると思います。また、2006年はロシアが注目される年になるんではないか!とにらんでいます。


その理由はロシアが「産油国」としてかなり脚光を浴びているからです。石油の輸入先はほとんどサウジアラビアなどに頼る日本からはイメージしにくいですが、ロシアも立派な産油国。というか、2003年は世界トップ産油量になったこともあります。そのため、ウクライナなど旧ソ連圏のみならず、ドイツなどの西欧の国々にも石油を輸出しているのです。いまや、ロシアの石油がひとつのキー、そしてひとつの政治的武器にもなりうる状況です。


実際に、新年早々、ロシアはウクライナへの石油供給を一時的にストップ、そして対ウクライナ原油価格を上げることでヨーロッパ地域をお騒がせしました。幸い、ウクライナは新年で大企業が稼動していなかったため、また自前の石油も少しはあるため、大騒ぎにはならなかったそうです。ロシアはこれら一連の行動を「ウクライナが石油をちょろまかしていた」「資本主義的に価格を上げた」ため、と説明しています。しかし、親欧米路線をとるウクライナへの制裁的意味が強い、との見方が有力です。また、これにより、ロシアから供給を受けているヨーロッパ側もロシアへの警戒を強めた、とも言われています。


他にも大産油国がある以上、石油関係でロシアが主導権を握ることは確かに考えにくいでしょう。また、今回のロシアの脅しともいえる行動により、各国の警戒心を呼び起こし逆に対ロシアの包囲網を形成する可能性もあります。


しかし、石油関係でロシア経済が好調だといわれ、さらに今年のG8首脳国となったロシア(サミットではエネルギー問題を提起するつもりらしいです)。国際関係でも、良くも悪くも、石油を軸としてさらに存在感を増していくのは避けられないのではないでしょうか。