ロシアは手続き大国

ロシアに留学する際はもちろん、短期間の滞在でさえ、煩雑な手続き、多くの提出物が必要となります。順番に挙げていきます。
①パスポートの取得。外国に行くときは必ず必要なので、言うまでもありませんね。



②ビザ。すなわち入国許可証。これの取得です。日本人の場合、欧米の国とは相互免除協定があるため短期間の滞在ならば必要ないそうなのですが、ロシアの場合はほぼ問答無用でビザが必要!しかも、目的によって取得方法が違うのでこれまた面倒。
 a 観光ビザ
一般的な旅行の場合のビザ。旅行会社を通して全ての宿泊先と交通手段を予約。その予約証明書など指定の書類を「すべて」揃えた上で、在日本のロシア大使館または総領事部へ提出!つまり、旅行会社を使わないとならない上、どこにどれだけ滞在するか、なども全て出発前に決めなきゃいけない!つまり、「気の向くままぶらり」っていう自由旅行ができないんです。
 b 業務ビザ(留学ビザ)
僕を含め、留学生はこのビザを取得しているはず。取得には、ロシアの企業や学校などが発行する招待状が必要!この招待状、発行に1ヶ月近く時間がかかる上、ビザの発行にはこの招待状の原本(オリジナル)が必要であるため、ロシアからEMSなどの宅配便で送ってもらう必要があるんです。それから、在日本のロシア大使館または総領事部へ。あ、留学生など長期滞在者はビザ申請の際、エイズ検査診断書が必要です。



待望のビザが発行されても、安心してはいけません。なにかビザに間違いがあると、ロシアでトラブルになること間違いなし。スリリングな滞在を楽しみたい方はともかく、無難にしたい方は、必ず発行されたビザを確認しましょう。ビザはロシア語だけ、英語表記はないのでさらに注意が必要。僕はビザの申請、ロシア留学をコーディネイトしている機関にお願いしました。それでも、進行にかなり時間がかかっていたので、4月から留学を考えている人はもう動かないとダメです。



③入出国カード
ロシアに3日以上滞在する外国人は、このカードの携帯が義務づけられています。このカードは飛行機や電車の中で配られることになっており、名前や入国目的などの項目を機内で書いたら、入国時に半分切り離され、半分を国境警備当局、残った半分の紙を外国人(つまり僕ら)が保管します。ちゃちい紙ですぐになくしてしまいそうですが、すっごく大切なものなので、パスポートと共に絶対なくしてはいけません。



④滞在登録
別名レギストラーチヤ。ホテルに宿泊する際、パスポートを提出しなければなりませんが、ホテル側はそのパスポートを基に滞在登録をします。ホテルが全部やってくれるので楽ですが、「どこに泊まっているのか」を申告するということで、簡単に言えば監視制度です。留学生の場合、寮もしくは学校側がやってくれるはずです。



こんなことつらつら書いて何が言いたいかというと。。。
ロシアに来るのはとっても大変だ、ということ!
日本に一時帰国した友人に、「地球の歩き方 北欧編」を買ってきてもらったのですが。。ラクですね、北欧や欧米へ行くのって。ビザいらない。滞在登録の「た」の字も書いてない。自由旅行ができるんですから、うらやましいです。

他にも、警官の腐敗、ていう言葉すら書いてない。「国民の多くが英語を話す」とか「日本語パンフレットあり」とか。なんて恵まれた国々なんだ!


まぁ、ロシアにはロシアのいいところがありますし、一概には言えませんが。それにロシアの煩雑な手続きに慣れてしまえば、もぅどんな国にだっていける気がします。
まぁ、そんなロシアという国に留学している物好きな僕は、もうすぐビザと滞在登録の有効期限が切れそうなので、延長を申請してきました。その期間は、パスポートとビザは学校側が保管するので、街中で警官にとがめられるのが不安。一応、証明書はあるんですがね。