雪が降って 道が凍って 葉は落ちて
15日からの日記を更新しました。
雪が降って、寒くなって、分かったロシアのこと。
- なんで道路に信号や横断歩道がほとんどないの?
―――車は急に止まれない。車道はアイスバーン。つるーーーって車が行っちゃう。信号だろうが人が歩いてようが車は止まれない。とっても危険。(でも道路が凍ってないときでも歩行者お構いなく飛ばすのはなんでだろう)。だから、道路の向かいに渡るときは地下道を使うことが多い。
- ロシアって意外と寒くない。
―――だって暖房めっさ利かしてるから。部屋の中では上は半そで一枚で無問題。でもだからといってそんな格好で一晩外に出たら、あっちの世界が見えることでしょう。
- なんで地下鉄が発達してるの?
―――地下鉄は寒くないから。駅の中は結構暖房が利いてる。平均賃金の関係から安価な公共交通が必要だってのもあるんだろうけど、電車待ってる間は寒いのはイヤ。まぁ、だから家のない人々や野良犬が地下鉄に住み着く。たまに犬が地下鉄に乗ってるのはご愛嬌。
- なんでロシアの人って甘いものが好きなの?
寒いから。やっぱ、寒くなると甘いものが欲しくなる。甘いものだけじゃなく、とりあえず何か食べないと、たぶん生命の危機になる。朝、何も食べないで学校に行くとホントに頭が働かない。
- だから太ってる人が多いのかな。
―――そうだと思う。別にバカにしてるとかじゃなくて、たぶん仕方ないことだと思う。そう、しょうがないんだ。寒さに負けない体を作るために。決して、自分も太ってきたからそう言ってるんじゃなくて。断じて違う…。
- だから平均寿命が著しく低いのかな。
―――酒を飲み、食べ物はあぶらっこい。それは寒くなると欲しくなるものだけど、飲み過ぎたり食べ過ぎたりすると健康に悪影響を与える。「過ぎたるは及ばざるが如し」。それに、モスクワは空気も悪い。3ヶ月半こっちにいる自分も、寿命が3年半くらい縮む思い。
- 夜、雪をかぶった裸の木を見ながら、真っ白い歩道の上を猫背で歩くのって、やっぱロシアって感じがする。雪降ってなんぼかな、ロシアは。
―――そうですね。