切符購入

今日はムールマンスク行きの電車の切符をその友人と購入しに行きました。

ところで。
ロシアでは、ペテルブルグなど市外へ走る長距離電車の駅と、日常で僕らが使う地下鉄の駅は区別されています。(単語も別々。市外へ行く電車の駅はвокзал、地下鉄の駅はстаитияと言います。ちなみに、研究社 露和辞典によると、前者вокзалの語源はイギリスのロンドン近郊の行楽地Vauxhall。)

で、地下鉄の駅の名前は日本のようにそのまま地名や大通りの名がついていることが多いのですが、長距離電車が発着する駅は、主な目的地の地名が駅名になっています。
例えば、ヤロスラブリ駅というのは、ヤロスラブリにはありません。モスクワにあります(モスクワからヤロスラブリへ行く電車が発車するため)。また、モスクワ駅も、モスクワにはありません。ペテルブルグにあったりします。では、モスクワからペテルブルグへ行くときは何駅を使う?ペテルブルグ駅…ではなく、レニングラード駅です(レニングラードはペテルブルグの旧称。なぜか駅の名前に残っている)。先月、ペテルブルグへ旅行した際はこのレニングラード駅を利用しました。

前置きが長くなりましたが、切符の購入のため今日はこのレニングラード駅へ僕らは向かいました(ムールマンスク行き列車はペテルブルグを通過するため)。

あらかじめネットで調べておいた時刻と列車番号、時間、枚数などをすべて紙に書いて、窓口に渡します。係員はそれを読み、何かパソコンで調べている…おっ、大丈夫なようだ。ドキュメント(パスポートとビザ)を渡し、お金も払い。そして待望の切符が発行されました。この間、わずか5分強。何だ、列車の切符を買うのは意外と簡単なんだな。よしよし。さいさきいいぞお。









となればめでたしめでたし。でもここはロシア。そう甘くはありません。
発行してもらった切符をよく見ると、何か変だ。
え。。。これってもしかして、












往復の日付が逆になってる!!??
つまりこういうことです。僕らは「12月27日モスクワ発ムールマンスク行きの切符(往路)」と、「1月4日ムールマンスク発モスクワ行きの切符(復路)」を申し込みました。でも、購入した切符をよく見ると、「1月4日モスクワ発ムールマンスク行き」、そして「12月27日ムールマンスク発モスクワ行き」になっているではないですカ!これはなんですカ!!僕らは12月27日にはムールマンスクにいなきゃいけないことになりますヨそれジャア!!

渡した紙に書いた列車番号、日付、全部正しい。
それに、いまモスクワにいる人間が買うのはどんな切符か、というのを普通に考えれば、こんな間違いは犯さないはず。ちょっと頭を働かせれば。

とりあえず、買った窓口に戻る。

この切符、間違ってますよ。
「知らないわよ!!あなたたちが間違ってるのよ!」
エエエェエェ。
とりあえず、その辺にいたロシア人のお姉ちゃんに相談してみる。
「そうね、やっぱりこれ日付おかしいわね。逆になってるわ」
どうすりゃいいっすかね??困りましたよホントに。
「よくわからないけど、買った窓口でもう一回聞いてみたらどうかしら」
どうもありがとう。さっきの窓口へ。

これ、さっきアナタのところで買った切符なんですけど、やっぱり日付が逆ですよ。

だから!知らないわよ!!あんたたちが間違ってるのよ!また買ってちょうだいって言ってるでしょ!(何か早口でまくしたててる)」
そんなお金ないよ!(´―`).o0(向こうのミスなのになんで逆切れするんだろう)お金は!?お金返してよ!
「向こうにある2番窓口に行きなさい!」2番窓口へ。

あの人がここへ来いって。

「…もう一回新しいのを買ってちょうだい」
トホホ。その辺にいた駅員に聞いてみる。
「1番窓口の管理人のところへ。お金返してくれるから。」1番窓口へ。

この切p(以下略)

「わかったわ。ちょっと待って。…もう一回あの窓口へ」切符を買った窓口へ。
「で、1番窓口へ行ってちょうだい」1番窓口へ。

このk(以下略)

「ここにサインを…はい、これがお金」
あ〜、やっとお金が戻ってきた。

文字通り、たらいまわしでした。最初に間違いを犯した窓口の係員は、最後まで自分のミスを認めず。


結局、このあと、無事に正しい切符を買うことができました。
往復で約4350ルーブル(約17000円)。ただ、27日出発のが売り切れということで、26日出発になりましたが(正確には、27日の00時30分モスクワ発)。そのため、1泊のばすことになります。
しかし、めっちゃ疲れた。切符を買うだけでこんなに憔悴するとは思いませんでした。2時間以上たらいまわし

今回の件、とりあえず解決した今となっては、怒るというより、まぁしょうがないか、て思いです。
お金が返ってきただけで万々歳。それに、ロシアがこういう国だってことはわかってたことだから。受け入れるしかない。マゾヒストぶりが板についてきました。留学生よ、全てを受け入れろ。