モスクワで萌える?

想像していただきたい。異国の厳寒地、ロシアはモスクワ。人々はおしなべて無骨で無表情。そういう国で、そういう人々が、セーラー服を着ているという状況を。アニメのコスプレをしているというシチュエーションを。想像できるだろうか。

モスクワに、日本のアニメや漫画をテーマにしたカフェ(レストラン)があると聞き、行ってきました。。。

メトロを乗り継いで小一時間。駅から5分ほど、そのカフェがあるという住所のところにいってみると、ありました。看板に某日本のアニメのキャラが描かれている看板が。その名も「アニメ&マンガ」。あまりにも分かりやすい屋号です。
おそるおそる中に入ると、そこにいたのはセーラー服を着たロシア人
どうやら店員さんのようです。でも、はっきり言って似合ってない。。。アジア系の顔立ちではありますが、やはり彼女たちもロシア人。日本みたく「いらっしゃいませ!」と笑顔で接客するでもなく、無表情。普通に注文を取りに来て、無言で踵を返し、店の奥の方へ去っていきました。コスプレをしているというアイデンティティは、ここの店員さんにはないようです。
店内には大型テレビがあり、そこでは日本のアニメなどが流れていました。邦題ははっきりとはわからないのですが、たぶん「空飛ぶ幽霊船」?昔のアニメが流れていました。それが終わったあとは、なぜか浜崎あゆみのPV。

食事は、ロシアにある日本食屋で揃えている、ごく普通の日本食
スシ、ミソ・スープ、うな重などなど。店内の様子は普通のところと少し違い、ロシアにある日本食レストランとアキバにあるメイド喫茶を足して2で割ったような、なんとも言えない不思議な雰囲気です。ハシとか器とかは日本っぽいのを使っているのですが、壁やテーブルには日本のアニメやマンガのキャラが描かれてます。また、店員がコスプレをしているのも、この独特の雰囲気を醸し出しています。
店を出たあとは、非常に複雑な気分になりました。なんだろう、この、えもいわれぬ罪悪感は。