ロシアに来て2ヶ月

27日からの日記をアップしました。

さて、ロシアに来て昨日で2ヶ月です。なんとなく、ロシアがどんな国かっていうのがわかってきました。

「ロシアってどんな国?どう思う?」
と人に聞かれたとき、僕は「ロシアは極端な国だと思うよ」と答えています。

歴史を見ると。
11世紀、キリスト教を受容してから、ロシアはキリスト教ロシア正教)と共に歩んできました。あちこちに教会が建てられ、人々は熱心にキリスト教を信仰し、そしてロシアの文化、とりわけ文学はキリスト教なしには成立しえませんでした。
しかし、1917年のロシア革命になると、今度は宗教を否定しにかかります。多くの教会が取り壊され、残った教会も工場や刑務所などに転用されるなど、それまでの生活のよりどころを破壊してしまったのです。
しかし、1991年にソ連が崩壊し、資本主義が社会主義にとって変わってからは、今度は社会主義をふりはらおうとしています。まるで悪夢だったかのごとく。その結果、ロシアは弱肉強食の社会に生まれ変わり、貧富の差が極めて大きくなっています。

そして、個人の人々に目を向けてみると。
町を歩くと、ロシア人はホント無愛想だな、と感じます。特にお店では店員は「いらっしゃいませ」「ありがとうございます」もない。むす〜っとした表情を崩しません。
でも、例えば友達と会ったりするとき。彼らは本当に楽しそうに、陽気に振舞います。笑顔がこぼれる、というか。僕はそのギャップにしばしば驚かされます。

極端性、それがロシアを理解するキーワードではないか?
なんて思っています。