留学を終えて

ロシアに10ヶ月住み、生活した上で、何が一番の収穫か?? 日本に帰った今だからこそ、振り返る。

自分にとっては、「ロシア」という国があること、そしてロシア語を話している民族が本当にいること、それがわかったこと。このことが大収穫。これが今の自分に出せる答えである。


大学1年からロシア語を専攻として学んでいるが、留学に来るまでは、その自分の専門に生命の息吹を感じたことはなかった。ここ(日本)ではない、どこか遠い場所で使われている「らしい」ロシア語。僕にとっては生きた言葉、実用的な学問ではなく、机上の記号、教科書の文字の羅列であった。


しかし、留学に来て、自分の中でロシア、そしてロシア語は、かたちある、有機的なものに変わった。ロシア語が生活の中に入り込んだ…いや、生活の舞台そのものがロシアであるからだ。ロシア語が具体的なかたちをもったこと、大学入学時からを専門としていた自分にとっては喜びすら感じる。


大学での成績がそんなに良くなかった分、こっちに来てからのロシア語の語学力の「のびしろ」は非常に大きかった。でも、もちろん自分のロシア語力はまだまだである。ようやくスタート地点に立った、まだそのような意識である。ある種の「劣等感」を、これからも抱いて勉強していきたい。


何度も言うが、ロシアがだ〜い好き☆と、盲目的に言うわけではない。しかし、研究する対象としては非常に面白い国だと思う。別に嫌悪しているわけでもない、いい所もたくさんある。だから、もっと深く、だがある程度の距離を置きながら、深く知っていきたいと思う。


これまでブログを読んでくれた方々、ありがとうございました。やっぱ読んでもらえるって、嬉しいですね。また、これからロシアに行くという方の参考に少しでもなるほど、幸せなことはありません。