帽子をなくす

ロシアに来てからずっとお世話になっていた帽子。マフラーとセットで300ルーブルだった帽子。雪が降り始めた日から、マイナス30度超の極寒の日、そして雪解けが始まりつつあるここ最近まで。ずっと使っていた帽子。ロシアの冬を共に生き抜いた、いわば戦友です。
ロシアでの帽子の必要性は、こちらにも詳しく書きました。

しかし、そんな戦友との予期せぬ別れが訪れました。


昨日、彼を白タクの車の中に忘れてきてしまいました…。僕としたことが。


タクシーから降りてすぐに気づき、取り返そうと白タクのあるところへ戻ったんですが、当然、車の姿はなく…。


仕方ないのであきらめました。


不幸中の幸いは、最近はだいぶ暖かくなって、帽子がなくても頭が凍ってしまう心配はない、ということでしょうか。でも、どこへ行くにも一緒だった帽子がなくなってしまうというのは、やっぱり寂しいです。今頃は白タクのオヤジの頭の上で第二の人生を歩んでいることでしょう。大切にされていることを祈るのみ。