バレエ其の二

昨日に引き続き、今日もバレエです。場所は昨日と同じくクレムリン大会宮殿。演目は、くるみ割り人形ЩЕЛКУНЧИКです。日本でもかなり有名なこの題目。音楽の中にもおなじみのフレーズが聞こえてきました。これも、やはりドイツの作家ホフマン原作の「くるみ割り人形とねずみの王様」という作品をもとにしています。

クリスマス。
ドロッセルマイヤーおじさんの家で、クリスマスパーティーが開かれました。小さい女の子のマーシャはそこでくるみ割り人形をプレゼントされます。その人形を気に入ったマーシャですが、それを兄に壊されてしまいます。優しいマーシャは人形を看病してやります。
その夜、人形たちは動き出し、悪いねずみ軍との戦いになります。くるみ割り人形はねずみの大将と戦いますが、ピンチに。しかし、そこへマーシャの投げたスリッパ(?)がねずみにあたり、くるみ割り人形は救われます。
そのとき、くるみ割り人形はハンサムな王子に姿を変え、マーシャを楽しい氷の国に誘います。王子と楽しい時間を過ごしたマーシャでしたが、実は全部、マーシャの見た夢でした、という内容。

バレリーナを「人形のようだ」と形容することがありますが、ちょっと違うと思います。
彼らはまぎれもなく人間。美しさもさることながら、鍛え抜かれた身体、全身にめぐる神経、そしてしなやかな動き。まぎれもなく、人間です。彼ら以上に人間らしい人間はいないのではないでしょうか。