ヨーロッパの国旗とキリスト教

日本の国旗

話し変わって。近ごろ、日本の国旗を見る機会が多いですね。終戦記念にイラン戦。世界陸上もありました。日の丸の赤は、日の出の太陽を象徴しています。聖徳太子が遣隋使に託した文「日出ずる国」という考え方に基づいているようです。
では、ロシアの国旗はいかがでしょうか。

ロシアの国旗とその象徴

日記トップに掲載した画像が、ロシアの国旗です。制定されたのが意外に最近で2000年。ですが、この国旗自体はロシア帝政時代にも用いられていました。詳しくは後で触れますがこの3色もヨーロッパの文化に根付いたもので、特に目新しいものではありません。
上から白、青、赤。
これらの色は、ロシアの何を我々に語りかけてくれるのでしょうか。

は高潔。

は正直。
は勇気。
それぞれ、こう象徴しています。
これらの色はスラブ3原色と呼ばれることもあります。

そっくりさんな国旗

この、白・青・赤の組み合わせ。どこかで見たことはありませんか。
先ほども少し触れましたが、こんな国旗はロシアだけではありません。
そう、色の縞の方向は違うとはいえ、フランスもこの3色を使用していましたね。セルビア・モンテネグロやオランダ、ルクセンブルグに至っては、色の位置が違うだけです。セルビア・モンテネグロは上から青・白・赤、オランダとルクセンブルグは赤・白・青(オランダの方の青が少し濃い)。紋章こそありますが、スロベニアスロバキアも、基本は同じスタイルです。
区別がつきません…。

キリスト教の影響か

ああ、国旗よ、あなたはなんでこんな紛らわしいの。
実は、この3色、ヨーロッパの文化の根幹をなすキリスト教と密接に関わっています。
そのため、国の象徴たる国旗も、その影響の下に入るのは自然なことでしょう。
キリスト教においてそれぞれの色の意味は次の通り。

  • は純潔を示す色。教会で結婚式を挙げると、花嫁は真っ白のウエディングドレスを身にまといますね。そう、それです。(だからといってなんで花婿は真っ黒なタキシードかと聞かれても困りますが)
  • は、キリストの母、聖母マリアを象徴する色です。「聖母マリア」でgoogleのイメージ検索をしてみてください。全部ではありませんが、聖母マリアは大方、青い服装です。なお、検索する時は「聖母」は必須です。「マリア」だけだと、いろんな意味で違った画像がトップに出てきます。マリア・シャ○ポアとかル○マリア(某ガ○ダムのキャラ)とかマ○ア様がみてる とか。お気をつけ下さい。検索は自己責任で。
  • は、血、つまりキリストの血の象徴だ、と言われています。ぶどう酒も、キリストの血の象徴ですし、緑色と並ぶクリスマスカラーである赤もまた然りです。血を流す行為が転じて勇気という意味になった、といわれています。


長くなりましたが、この白・青・赤、キリスト教にとって深い意味を持っているのです。

これらの色を国旗に採用している国々は、特にキリスト教を意識している、と言明していません(たぶん)。ですが、こうもヨーロッパで人気の白青赤、やはりその根幹であるキリスト教の影響は大いにあるのではないか、と思います。似たような国旗があるのも、納得がいきますね。
余談ですが、キリスト教そのものが否定されていたソ連時代は、全くこのような国旗ではありませんでした。ソ連の国旗は、共産主義の象徴色たる赤に、黄色で鎌とハンマーの交差。これは、労働者と農民の団結を象徴しています。今の中国の国旗に少し似ていますね。
拙い文&内容ですが、以上です。
最後に、国旗占いをご紹介。こちらです。