潜水艦

使用説明書が英語なので、誰も読めなかった
ロシア潜水艦AS28の乗組員

これは、先日起きたロシアの潜水艦が沈没、浮上不能に陥った事故の後、救助された乗組員が語ったセリフです。使用説明書とは、その艦に積まれていた英国製の救難装置の説明書です。それは英語で書かれていたが、誰も英語を理解できなかった。もし誰かが英語を読めて、この装置がうまく使えていれば、一刻を争う事故に発展することはなかったとも言われています。
英語が読めないために、生死の境をさまよう。軍人が。
軍事大国であったロシアはどこでしょうか。プーチンの目指す「強いロシア」は、実現に近づいているのでしょうか。
しかし、皆さんは覚えているでしょうか。関係する本を読んで僕も久しぶりに思い出したのですが、2000年の「原子力潜水艦クルスク沈没事故」。ロシア艦が沈没。しかし外国の援助は拒み、かといって自力では救出できない。結局、艦内に閉じ込められた180人は、全員死亡。奇しくもこの年は、プーチンが大統領についた年。
今回の浮上不能事故の際も、政権は外国の援助を断った、との情報があります。日本や英国が救助に向かったのは、現場の独断だったとか。
人命が助かった分、今回の事故に関してはそこは素直にほっと胸をなでおろしてもいいと思います。
しかし、どうしてこのような自己が起こるのか。「ロシア的」といえるかもしれませんが、事態は人命に関わっています。それだけで済ませず、たいしたことは言えませんが僕なりに、もっと深い原因を明日は探りたいと思います。